日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

覚えやすい四字熟語5選

長期間休止してしまい、大変申し訳ございません。 生存しています。今後少しずつ頻度を上げて参ります。 久々に投じる記事は「覚えやすい四字熟語」について。 幾つかまとめてみます。 使う機会の無い言葉なんて、覚える意味がないと言われるかもしれません…

男女間の恋情を表す言葉(その2)

<<holmes & rahe 1967>> 人肌が恋しいと言われる季節になりました。 画像は、ホームズとレイによる社会再適応評価尺度と呼ばれるものであり、日常生活においてストレスを感じる尺度を配偶者の死(Death of Spouse)を100とした場合、それぞれが幾つになるかを数値で表したもので</holmes>…

[なんやこれ]日本語検定1級に出題された四字熟語4連発

どうも、「日本語仙人」です。 実は記事の中でこのように名乗ったのはこれが初めてです。 既知のこととは存じますが、私は”仙人”を称するには程遠い存在でして。 「日本語仙人」というのも、幼少期に異名としてそう呼ばれたことがあるのと、その響きが何とな…

漢検準一級レベルの二字熟語(その3)

以前、四季の中でどれが一番好きかという話題で、私は秋が一番と書いたと思うのですが、それは今も変わっておりません。 www.nihon5000nin.com 視覚では山々の紅葉、聴覚ではスズムシやコオロギの鳴き声が秋の呼物看板ですが、味覚といえばやはり秋刀魚(サ…

漢検準一級レベルの二字熟語(その2)

夢の内容をすぐに忘れてしまうのが惜しいので、夢の内容を記録する「夢日記」を一時期書いていたことがありました。 今日、ふと机の引き出しの底にメモ紙(夢日記)をみつけたのでそれを読み返してみたところ、「『ルオ シェンダ シュンダ シェンミ』これを…

漢検準一級レベルの二字熟語(その1)

猛暑の影響があってか、近畿地方でカメムシが大量発生しています。 私が今住んでいるのも関西なので、緑色のその昆虫をよく見かけます。 意外と田舎で見かけることはほとんどなく、発生地は都市部に集中しているようですが。 あの臭いがなかなか取れないんで…

【難読漢字】髪型の名前

二つ結いの髪形を”ツインテール”と呼びますが、実は”ウルトラマン”に出てくる怪獣の名に由来します。 ツインテールといえば、可愛らしさや若々しさを象徴する幼子の髪形ですから、嘸(さぞ)かし愛嬌のある怪獣なんだろうと思い調べてみたがとんでもない。 …

謙譲表現として利用したい言い回し

こんなブログをやっていると、いわゆる「日本語の乱れ」問題にやたらと厳格で、”我こそは日本語原理主義者だ!”みたいな印象を持たれているかもしれませんが、ら抜き言葉や若者言葉、過剰な略語、やたらと横文字を使いまくる風潮…等には比較的寛容だと自負し…

【百人一首】六歌仙とその和歌

六歌仙(ろっかせん)とは、『古今和歌集』編纂者の紀貫之(きのつらゆき)が、仮名序(仮名で書かれた序文だから”仮名序”)にて優れた詠み手として挙げた6人のことを指します。 もっとも、六歌仙と呼ばれるようになったのは後代のことなので、”六歌仙歌詠…

読み方の難しい競馬用語

クラシック三冠レースの一つ目、皐月賞(さつきしょう)は、卯月に開催されます。 もともとは名前の通り5月に開催していたらしいですが、クラシックレースの二つ目である東京優駿(日本ダービー)との日程の兼ね合い等々で4月に行われるようになったと言わ…

「青」を含む言葉

苦くて不味いことが売りだった青汁が随分飲みやすくなっていることを知りました。 「不味いー。もう一杯!」 ずいぶん昔ですが、あのCMが蘇ります。 あれを超えるキャッチコピーなんてなかなか無いでしょう。聞くところによると、俳優さんのアドリブだったと…

美を讃える言い回し(その2)

ちびまる子ちゃんの祖母の「こたけ」さんは、実は相当な美人という設定で、若いころは”清水小町”と呼ばれるほどだったそうです。 こたけさんの若いころとなると、大正時代になるでしょうか。 当時は西洋の文化が浸透し始め、かといって西洋に傾き過ぎること…

美を讃える言い回し(その1)

現在、当ブログで最も多くのアクセスをしていただいているのが、『美人を表す四字熟語12選』という記事のようです。 www.nihon5000nin.com 題の通り、美しい人を表す四字熟語を紹介しているのですが、多くの方に関心を持たれている反面、四字熟語はどうし…

男女間の恋情を表す言葉

恋愛結婚が主流になったのはつい50年ほど前のことで、それ以前の時代、特に江戸時代までは、縁談や親の決めた結婚が一般的でした。 特に身分制度が定められていた時代は、階級が異なる者同士の恋愛は基本的にNGでした。 そうとなれば当然、秘密裏に交際す…

慣用句に含まれる言葉の意味を知る(その3)

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp 20年近くも前の投稿ですが…。 だとすれば、一枚目の主役しょくぱんまんや三枚目の道化役しょくぱんまん、五枚目の悪役しょくぱんまんも居るということになるんでしょうか。 それか、アンパンマンの顔に何個も替えがあるよう…

慣用句に含まれる言葉の意味を知る(その2)

NHKのバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』のチコちゃんは、永遠の5歳という肩書きになっており、番組にお便りを出す時も、自身の年齢を5歳(+××歳)と書くというのがルールになっています。 なぜそんなにも”5歳”を強調しているのかというと、5歳…

慣用句に含まれる言葉の意味を知る(その1)

慣用句とは、2語以上の単語が合わさって、特別な意味を表す言い回しの事です。 例えば「油を売る」という慣用句は、”油”+助詞の”を”+”売る”と分解され、そのままの意味だと、ただ商品として”油を売る”ということですが、かつて髪油の行商人が世間話をしな…

鳥の名が使われる難解語

『ワタシってサバサバしてるから』というドラマが、NHKで放送されていました。 簡単に言えば、”サバサバ女子”、略して”サバ女”を自称する主人公とそれを取り巻く人々との人間模様を描いた作品です。 ”サバ女”とは、頼りがいがあり、他人にあまり興味がない女…

節分について

「節分」とは季節の分け目の日のことを言います。 節分は年に4度あり、それぞれ「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日がそれにあたります。 とくに、「立春」は旧暦でいうと新年なので、その前日は大晦日同様一層の特別感があったため、「節分」といえば…

お金がないことを表す慣用句(その2)

こんばんは。 とうとうサッカーW杯が開催されましたね。 優勝候補を挙げるとすれば、やはりブラジルかなとは思っていたのですが、スタジアムの空調設備がしっかりと整っているということで、冷涼な気候のヨーロッパ勢も本来の力を出してくるんじゃないかなと…

彼岸花の別名

近所で彼岸花が咲いていたので、幾つかを写真に撮ってきました。 夏季には道行く草むらに白い百合の花が咲いているのを見かけたものですが、彼岸の時期になると取って代わるように、この赤色がよく目に映るようになります。 暑くなったり、寒くなったり。 暦…

”未熟者”を表す言葉

最近の中学生や高校生を見ていて思うのですが、礼儀正しくきちんとマナーを守れる子が多いな、と。 ごく一部、SNSなどで悪目立ちする変なのがいますが、多くは公共の場で騒ぐこともなく、気遣いもしてくれます。 我々が同年代だった時と比べると、そういった…

戦が由来となった言葉

悩みやストレスで限界になった時は、登山をするのが良いそうです。 運動をすること自体が鬱症状などのメンタル改善に効果的なのは勿論のこと、危険が身に迫った時、「死にたくない!」と本能的に考えてしまうため、本当は自分は生きたいのだと身をもって認識…

お金がないことを表す慣用句

こんばんは。 食料品などの生活必需品の価格がどんどんと高騰する一方で、賃金は一向に上がる気配がなく、青息吐息の状況が続いています。 賃金に関してはここ30年間も停滞しているようで、今後事態が良くなっていくことは正直期待できませんね。 ・・・今…

賢い人を表す四字熟語(その2)

お久しぶりでございます。 ブログのデザインに少し手を加えてはいたのですが、肝心かなめの記事更新が長く途絶えておりました。誠に申し訳ございません。 なのにもかかわらず、毎日多くの方々にアクセスして頂いており、汗顔の至りです。 今後とも読者の皆様…

トリビアの種「80歳以上のお年寄りが一番嘘だと思うことわざ」

テレビ番組『トリビアの泉』の”トリビアの種”のコーナーで、「これは嘘だと思うことわざで一番多いものは何」という様なものがあったのを思い出しました。 ふと気になって調べてみたところ、流石は当時超人気だった高視聴率番組。 ネット上に大量の記録が残…

動物の名を含む慣用句とその由来

生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする,人間中心の施設。 『新明解国語辞典』の四版における「動物園」の語釈です。 当然、方々からの苦情が相次いだ…

「鬼」から始まることわざ5選

10年ほど前、探偵ナイトスクープで「ことわざバトルに勝ちたい」という依頼があった回を思い出しました。 ことわざバトルとは、自分の知っていることわざを交互に言い合い、言えなくなったほうが負けという単純なもの。そのことわざバトルがものすごく強く…

「舌」を含む慣用句

甘い食べ物より酒が好きな人のことを”辛党(からとう)”と言いますが、お酒って辛いか?と思ってしまいます。 塩辛い食べ物が酒とよく合うからでしょうか。 同じ理由で、ケーキやパンに合うコーヒーが好きな人は”甘党”と呼ばれているのでしょう。 しかし、ジ…

由来が面白い慣用句

日常で見聞きする何気ない言葉に対し、「あれ、これってなんでこう言うんだろう。」と疑問を持つことは、とても素敵な閃きです。 そんな閃きが降りてきたとしても、「何でだろうねえ」で払いのけてしまったり、「またあとで調べよう」と思いはするものの結局…