日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

”三国一のお嫁さん” 「三国」って?

仰(のっ)けから答えを書いてしまいますが、唐土(中国)、天竺(インド)、日本の三国のことです。 この言葉が使われ始めた時代の”三国一”は、「世界一」と同様の意味がありました。 そうですね。単純に世界一とか宇宙一などと言ってしまうよりも、なにか…

数字を含む故事・ことわざ(その2)

数字を含む故事やことわざを紹介していきたいと思います。 なんと第二弾でございます。 数字を含む故事・ことわざ(その1) 「十人十色」「一石二鳥」「七転び八起き」、 「二階から目薬」「五里霧中」「三つ子の魂百まで」… など、これまでにご自分の言葉…

華胥の夢、巫山の夢、邯鄲の夢、…どんな夢?

「夢を持ち歩み続けなさい」みたいな偉人の名言には食傷してしまって全く心に響かなくなりました。 この言葉は、希望、大志、憧れのような前向きな言葉と並列で語られる一方、絵空事、空想、単なる欲求などと同義と捉えられることも多いです。 実は”夢”とい…

「異常」と「異状」・「苛酷」と「過酷」のように、共通の字が含まれる同音異義語

同じ発音だけれど意味が異なり互いに区別される単語を同音異義語といいます。 例えば、 ①判断をアヤマる ②素直にアヤマる ―カタカナ部分を漢字で表記せよ などとあった場合、①は誤で②は謝 だとわかります。 「誤る」と「謝る」は同音異義語というわけです。…