お久しぶりでございます。
ブログのデザインに少し手を加えてはいたのですが、肝心かなめの記事更新が長く途絶えておりました。誠に申し訳ございません。
なのにもかかわらず、毎日多くの方々にアクセスして頂いており、汗顔の至りです。
今後とも読者の皆様に楽しんでもらえる記事を一つでも多く書けるよう、努め励んでまいります。
本日は「賢い人を表す四字熟語」を紹介。
過去にも同じ主題で記事を書いておりました。今回はその続編ということになります。
↓前回
飛耳長目(ひじちょうもく)
知見が広く、観察力に長けていること。
”飛耳”は、遠くの音まで聞くことのできる耳。
”長目”は、遠くの物まで見ることのできる目。
この飛耳長目という言葉は、吉田松陰が松下村塾において掲げた訓示として有名です。
賢い人というのは、単に知識があるだけでなく、常に新しい情報を収集する能力があるものです。
関連語句
鳶目兎耳(えんもくとび)
出藍之誉(しゅつらんのほまれ)
弟子が師より優れた能力を発揮することのたとえ。
「青は藍より出でて藍より青し」という言い方のほうが、聞き馴染みがあるかもしれません。
学問をやめずに続けていれば、やがて大きな成果を得ることができるのだというのが元の意味。
つまり、「努力の仕方によっては、才能を超えられる」という教訓が込められている四字熟語です。
出典は、『荀子【勧学】』。
荀子とは、中国戦国時代の諸子百家の一人で、先天的には人は「悪」であり、後天的に学問を深めたりすることで「善」に向かうという性悪説を唱えた人物。
七歩之才(しちほのさい)
詩文の才能に秀でていること。
三国時代、曹操の息子である曹植(そうしょく)が、兄の曹丕の命令通り、七歩歩く間に優れた詩を作ったという故事から。
即興で物を拵えられることも、”賢い人”であるための要素の一つといえますね。
詠雪之才(えいせつのさい)
(女性が)文才があること。
”詠雪”とは雪を詠むこと。
晋の時代、王凝之(おうぎょうし)の妻である謝道蘊(しゃどううん)が、降る雪を柳の種子にたとえた詩を即興で詠み、それが大変に素晴らしかったという故事が元になっている。
柳絮之才(りゅうじょのさい)とも。
斗南一人(となんのいちにん)
天下一の賢人。
”斗南”とは、北斗七星より南という意味。つまり天下。
唐の時代、狄仁傑(てきじんけつ)が賢人として並ぶものが一人として居なかったと称されたことから。
狄仁傑は、史上唯一の女帝にして暴君であった則天武后に認められた不動の宰相。
日本ではあまり知られていませんが、中国内では非常に人気のある人物であり、彼の名前がタイトルになったドラマが放映されているそうです。
日本で言えば、大河ドラマの『義経』や『平清盛』のような立ち位置でしょうか。
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以上、賢い人を表す四字熟語(その2)でした。
さようなら。