最近の中学生や高校生を見ていて思うのですが、礼儀正しくきちんとマナーを守れる子が多いな、と。
ごく一部、SNSなどで悪目立ちする変なのがいますが、多くは公共の場で騒ぐこともなく、気遣いもしてくれます。
我々が同年代だった時と比べると、そういった面ではかなり成熟しているように見えます。むしろ精神面では彼ら彼女らのほうが上なのでは…?なんて。
ただ長く生きているというだけで、若い人に横柄な態度を取る人間にだけはなりたくないもんです。
さて、今日は「”未熟者”を表す言葉」を紹介。
末成(うらなり)
収穫期を過ぎて結実すること。また、その実。
時期が外れると色つやが悪く味も落ちることから、顔が青白く不健康そうな見た目をしている人間のこともいう。
夏目漱石の小説『坊ちゃん』に、”うらなり”という人物が登場します。
この”うらなり”は、お人よしで内気な英語教師。蒼くふくれたような顔が、まるで「うらなりの唐茄子ばかり食べる」田舎の人間のようであった。
嘴(くちばし)が黄色い
若くて経験が浅い。
ひな鳥のくちばしは黄色いことから。
「ひよっこ」の、やや堅苦しい表現といったところか。
人間の体でたとえた言葉としては「尻が青い」というのがある。
青二才(あおにさい)
若くて経験が浅い男。
”青”は未熟なこと。
”二才”は新背(にいせ)が変化したとする説が有力。新背とは年の若い男のこと。
また、出世魚で青魚の鱸(すずき)を由来とする説もあり。
梲が上がらない
いつまで経っても出世しない。
梲(うだつ)とは、日本家屋における防火壁のこと。財力誇示の象徴として装飾品での意味合いが大きい。その”梲”が上がらないということは、出世しない・金銭に恵まれないということ。
懐かしや。当ブログ初めての記事で、この言葉を題材にしました。
浅学菲才(せんがくひさい)
学問に疎く、才能に乏しいこと。
自分が自分に対して使う謙遜表現である。
”菲”は「粗末」「つまらない」という意味を持つ漢字。元々はカブラに似た野菜のことらしい。
浅学”非”才の表記でも可。
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自己を無能で取るに足らない愚か者と理解したうえで、適切な処置がとれる人間は、かなり立派だといえるでしょう。
ただ、単に自覚があるだけで何もしていないようじゃあ何も変わりません。
特定の分野においては、人により得意不得意がでてくるのは自然なことですが、自分にもできる事が何かしらあるはずです。
私も微細なことからコツコツとやっていこうと思います。
それでは、さようなら。