日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

慣用句に含まれる言葉の意味を知る(その3)

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20年近くも前の投稿ですが…。

だとすれば、一枚目の主役しょくぱんまんや三枚目の道化役しょくぱんまん、五枚目の悪役しょくぱんまんも居るということになるんでしょうか。

それか、アンパンマンの顔に何個も替えがあるように、しょくぱんまんにも替えがあって、その時々で役回りが変わる、というのも面白そうです。

 

…ちなみに公式見解では、「特にそのような設定は無い」とのことです。

 

今日は慣用句に含まれる言葉の三つ目でございます。

 

 

反古にする(ほごにする)

破棄する。約束を破る。

反古”とは、原稿の書き損じなどで不要になった紙のこと。”反故”とも。

使い”古”しの紙は”反”(=裏返し)にして使われるというのが語源か。

裏面が使われるような汚れた紙は役に立たないので、破棄される。

破棄するということは、紙面に書かれていたことが無効になるので、約束を破る・約束を無かったことにするという意にもなったか。

 

苦肉の策(くにくのさく)

苦し紛れのはかりごと。

苦肉”とは、敵を欺くために自身を傷つけること。

出典は中国の兵法書である『兵法三十六計』。

戦では必ず敵からのみ傷つけられるという先入観があるので、自らを傷つければ、相手は錯綜し、敵軍を戸惑わせることができるかもしれないという苦し紛れの策。

できれば避けたいが、やらぬよりはマシの出たとこ勝負。

 

どうしても敵わないと思ったならば、とにかく逃げるのが得策である。(=三十六計、逃げるに如かず

 

先鞭をつける(せんべんをつける)

他人に先んじて事にあたる。

先鞭”とは、人より先に馬に鞭を入れること。

出典は『晋書(しんじょ)』。友人でライバルでもある祖生(そせい)が、手柄を立てるためにいつ自分よりも先に馬に鞭を入れるのかわからないとひやひやした。と綴った劉琨(りゅうこん)のエピソードから。

 

機先を制する(きせんをせいする)

優位に立つために相手より先に行動する。

機先”とは、何か事が起こる直前。

それを”制する”=自分のものにする、支配する。

前述の「先鞭をつける」と似通っていますが、こちらは相手より優位に立つために、戦略的にそれを行うという意図が明確にあります。

 

禄を食む(ろくをはむ)

給料を貰って生活すること。

”とは、官職についているものに支給される金銭もしくはそれに代替されるもの。

主に「禄を食んでいながら…―」などと、親方日の丸の公務員を悪く言うときに使われることがほとんど。

 

頤を解く(おとがいをとく)

大笑いをする。

”とは、下アゴのこと。”解く”は、分ける・外すこと。

つまり、大きく口を開けて笑うこと。

近い四字熟語を挙げるとすれば、「呵々大笑(かかだいしょう・かかたいしょう)」。

ただし、今日日これらの表現を使っている人は皆無と言ってよさそうですが…。

今風に言えば、「腹筋崩壊」になるでしょうか。

 

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以上、慣用句に含まれる言葉の意味(その3)でした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

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