悩みやストレスで限界になった時は、登山をするのが良いそうです。
運動をすること自体が鬱症状などのメンタル改善に効果的なのは勿論のこと、危険が身に迫った時、「死にたくない!」と本能的に考えてしまうため、本当は自分は生きたいのだと身をもって認識することができるという訳です。
当然、要注意エリアに足を踏み入れることは怪我や命の危険がありますから、無茶な行動を敢えてするのはやめておきましょうね。
さて、今日は戦(いくさ)が由来となった言葉を紹介します。
よく時代劇などで、武士たちが奮って最前線に乗り込んでいくシーンがありますが、そんな命知らずの人間が当時大勢いたとはとても信じられません。
合戦の実態はどのようなものだったのでしょうか。私がその場にいたならば、きっと恐怖に怯えて何もできない気がしますが。
射竦める(いすくめる)
相手を威圧して委縮させる。
もともとは、相手を矢で撃ち、恐怖を与えること。そこから、威圧的な視線を投げかけて怖がらせることを意味するようになった。
満を持する
万全の態勢で機会を待つ。
出典は『史記』。前2世紀、呉楚七国の乱で、反乱軍を破る功績を挙げた周亜夫(しゅうあふ)が率いた軍の様態を説明した故事が元。軍人がみな鎧を身に纏い、剣を身につけ、弓はいつでも発射できるように引き絞った状態であった。
原文では「持満」。意味は、いつでも攻撃ができるように弓を引き絞った状態でいること。
▼関連語句
万全を期して
同じ意味を持つ似た響きの言葉。混同しないように気を付けましょう。
手薬煉を引く(てぐすねをひく)
同じく、戦闘がいつでもできるように備えていることを表す。
手薬煉とは、弓の弦を補強する粘着剤のこと。持ち手の滑り止めにも使われた。
鎬を削る(しのぎをけずる)
激しく争う。
鎬(しのぎ)とは、刀と峰の境界、山になってる部分。そこを削り合うほどに激しく打ち合っている様子を表したのがこの言葉。
▼関連語句
鍔迫り合い(つばぜりあい)
互いに打ち合わせた刀を鍔元で受け止め、押し合うこと。
「鎬を削る」と意味はほぼ同じですが、こちらの方がより距離感の近さが表れていますね。
殿(しんがり)
最後尾のこと。
”後(しり)を駆る”から転じたとされる。
殿(しんがり)は軍勢の後ろに控えていて、退却時に敵軍の追撃を防ぐ役割。
後備え(あとぞなえ)とも言う。
競馬の世界では、最後方の位置取りを”殿”と呼び、最下位人気を”殿人気”、最後方からの追い込みを”殿一気”などと言ったりします。
大童(おおわらわ)
なりふり構わず行動すること。全力で物事にあたること。
戦の時は束ねている髪が振り乱れ、大きな稚児が暴れている様であることから。
「校則の是非について大童で論及する。」「予想以上の発注が来て、梱包業務に大童だ。」などと使われる。
采配を振る(さいはいをふる)
自ら先頭に立ち指図をすること。
スポーツチームの監督などがこの役割に該当し、現代でもよく見かける言葉。
采配とは軍の大将が指揮を執る時に使用した道具のこと。
近年では”采配を振るう”という言い方も広まり、それを許容するか否かは辞書によってまちまち。慣用句の成り立ちから考えると「采配を振るう」は少し違和感がありますが、大意は変わらないので是非に拘泥する必要は無いかと思います。
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以上、「戦が由来となった言葉」でした。
さようなら。