日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

”三国一のお嫁さん” 「三国」って?

仰(のっ)けから答えを書いてしまいますが、唐土(中国)、天竺(インド)、日本の三国のことです。

この言葉が使われ始めた時代の”三国一”は、「世界一」と同様の意味がありました。

そうですね。単純に世界一とか宇宙一などと言ってしまうよりも、なにか言葉の妙というか重みが伝わってくるのは確かです。

それに、現代で照らし合わせても、中国は約14億人、インドは約13.5億人、日本は約1.2億人で、合算28.7億人。そう、世界人口(約77億人)のうちのほぼ3分の1をこの三国で占めていることになるんです。

アジアにあるたった三つの国とはいえ、とてもバカにできたものじゃありません。とくに中国は戸籍のない人たちがあと5億人くらいいるとも聞きます。

 

ところで、「三国(さんごく)」と聞くと様々な三国を連想してしまうので、整理しておきましょう。参考程度に、どうぞ。

 

・中国三国時代の三国といえば

魏・呉・蜀

 

・朝鮮半島の三国といえば

新羅・百済・高句麗

 

・三国干渉の三国といえば

ドイツ・フランス・ロシア

 

三国同盟(第一次世界大戦)

ドイツ・イタリア・ハンガリー&オーストリア

 

です。

それではまた。