おはようございます。
前回の記事に引き続き、今日も「役に立つかもしれない言葉」を紹介していこうかと思います。
なかなか見かけない言葉であればあるほど、覚えるのが困難だと思います。ですが、一度見聞きした経験さえあれば、再度目にした時に「この言葉はどういう意味だったかな」と思って調べた時に、べっとりと記憶に焼き付いてくれます。
下線の漢字、読めますか?
それでは、どうぞ。
1.第一巻を上梓する。
2.遊山に出かける。
3.ゲーム終盤は彼の独擅場だった。
4.怯懦な性格。
5.寸借詐欺。
6.貪婪に知識を吸収する。
7.珍事の出来。
↓答えと解説
1.第一巻をじょうしする。
書物を出版すること。
昔、中国では梓(あずさ)という木に文字などを彫っていました。日本では柘植(つげ)などが版木として使われていたので、中国由来の言葉です。
2・ゆさんにでかける。
気晴らしに外出をすること。とくに、野山や水辺で遊ぶこと。
自然のエネルギーに触れることはやはり大切なようです。勉強や仕事に行き詰まった時などは、遊山に出かけると心が晴れてさっぱりすることがあります。
3.ゲーム終盤は彼のどくせんじょうだった。
あ、出ました。定番中の定番といえる問題ですね。「どくだんじょう」? ではありませんこの場合は。
「独擅場」ならば、「どくせんじょう」と読むのが正解。
「どくだんじょう」という読み方は、擅という字を「壇(だん)」と見間違えて誤読したものがそのまま一般化したことから始まっています。だからと言って、独壇場という表現が誤りかといえば、そうでもないと言えるのではないでしょうか。市民権を得ているものですから。
独擅場とあるときは「どくせんじょう」、独壇場とあるときは「どくだんじょう」というのは気を付けて頂きたいポイント。
ただ、自分から発信する場合は、元来の表記である”独擅場”と書いて「どくせんじょう」と読ませるのが無難かなと思います。
4.きょうだな性格。
臆病で頼りがいが無いこと。
怯(おび)える、懦弱(だじゃく)。
漢字検定準一級で頻出の熟語だそうです。取得を目指している方は、読み書きともに意味も覚えておくと良いかもしれません。
5.すんしゃく詐欺。
寸借とは、字面の通り一寸(ちょっと)借りること。
あとですぐ返しますからと少しばかりのお金を借り、そのまま騙し取る行為を「寸借詐欺」といいます。
寸借詐欺とは言わないのかもしれませんが、所謂(いわゆる)乞食行為に憐憫(れんびん)の情が沸いてしまい、インド人を称する男性に500円を渡してしまった経験が私にもあります。
6.どんらんに知識を吸収する。
ひどく欲深いこと。「たんらん」と読んでも正解。
この「婪」という字は、二つの木(命の木と知識の木)を見上げている女を表しており、人類最初の女性と呼ばれる「イヴ」のことだそうです。知識の木の実は食べてはいけないと神に禁止されたのですが、悪魔に唆され、イヴはそれを破ってしまいます。(原罪)
7.珍事のしゅったい。
事故が起こること。「しゅつらい」の音変化。
新聞の見出しなどでは、文字数低減のためこの言葉が使われることがあります。
以上でございます。幾つ答えられたでしょうか。
それでは、さようなら。