日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

「白い目で見る」とは

悪目立ちする行動をとってしまった人間は、冷ややかな視線を向けられてしまうことがあります。 例えば、そこらじゅうで叫び暴れまわり、嘔吐をしてしまう酔っ払い。 脇目もふらずに公共猥褻を演じるアベック(死語)。 あらゆるサービスに難癖をつけたがるク…

「平仄が合わない」「秀に出づ」「望外の喜び」他

漢検一級の問題集をちらと見て思いました。完全に趣味の世界だなと。 バラやコウモリが漢字で書けたり、魚偏の漢字が読めたりというのはまだまだ序の口で、本当に難しいのは、無限にあるのではないかと思うくらいの慣用表現(慣用句)だったり、輪廻転生のう…

「良くもなく悪くもない」を表現する

おはようございます。 今日は「良くもなく悪くもない」という意味の言葉をいくつか取り上げてみました。 良くはなくても悪くないのであれば、いわゆる「普通」というやつなのですが、これらの文言が使用される場面を思い起こしてしみれば…、お世辞や社交辞令…

「密室で濃厚接触」

「密室で濃厚接触」などと聞くとあらぬことを想像しがちですが、まあ無理もないことです。各メディアはそれを面白がって意図的に多用しているように思えます。 誤解を生むからその表現を控えてくれと言えば、あらあら何もおかしなことはありませんよ勝手に変…

諺や格言の正しい意味(其の一)

記録的な暖冬と報道されていますが、2月を迎えてから気温が低くなることが多くなりました。気象用語で寒の戻りや早春寒波と言われていますね。 2月を如月(きさらぎ)と言いますが、寒さで衣を更に着ることから、「衣更着」とも表記されるそうです。 節分…

【年齢】年端も行かぬ、馬齢を重ねる、薹が立つ

おひさしぶりでございます。 お隣の中国では新型肺炎を引き起こすウイルスが蔓延しているようで、大変なことになってますね。 患者が1000人を超えたと先ほどニュースで聞いたのですが、実際のところは公表されている十倍も二十倍も患者数が居ると思われ…

「酒は百薬の長」のひとり歩き

(酒場放浪記ではありません。) 1月13日は成人の日でした。 近年の人口増減について云々語る気はありませんが、今年の新成人は122万人で、前年より3万人減だそうです。これからも暫くは減少の一途をたどるのでしょうか。 今年も御多分に漏れず、新成…

六十還暦、七十古希、七十七喜寿…、百八、百十一、百二十は?

あけましておめでとうございます。 そういえば、「新年あけましておめでとうございます」という表現は、明けるのは旧年であって新年ではないとか、賀詞が重複していて相応しくないなどという意見がよく見られるのですが、広く一般的に使われている決まり文句…