「あなたの座右の銘は何ですか。」ときかれたときに、どのようなことを答えれば良いのかは皆さんご存知だと思います。
座右の銘とは、その人が常に心にとどめている戒めの文句のことです。
そもそも、「座右の銘」という言葉そのものの意味はなんぞやと言うことですが、
語源という語源はなく、単語の意味からできている言葉です。
「座右」とは、”右に座る者”のことなのですが、昔、皇帝などが自分の居る右手側に信頼できる補佐官を座らせていました。(右大臣、右丞相などと呼ばれた。)そこから転じて、「重要な、身の回りにあるもの」という意味になったようです。
”座右”の関連語句として、「膝下(しっか)」が挙げられます。
こちらは「おひざもと」、つまり、親などが自分を庇護してくれる範囲のことを意味します。「親の膝下を離れて暮らす」とあれば、親許(おやもと)を離れて一人暮らしを始める、ということ。
一方、「銘」とは、一字で「心に刻みこんでいる戒め」という意味を持っています。
銘を使った熟語の例:
感銘(かんめい)・・・忘れられないほど深く感動すること
銘記(めいき)・・・深く心に刻み込むこと
単語に分解してそれぞれの意味を考えてみると、理解が深まりますね。
これを読んでいる皆様は、何か「座右の銘」を持っておられますでしょうか。
心に刻み込んでる一文があれば、人生に行き詰まった時や自分の方向性を見失なった時に大きな精神的支柱になってくれると思います。
それでは、さようなら。