前回記事の続きでございます。
快進撃を続けるシンボリルドルフ宛にある日ファンレターが届く。
自身を応援してくれているファンの期待に応えられるよう、一層精進を重ねると心に刻み込むのであった。
恐懼感激(きょうくかんげき)
ありがたさに心が奮い立ち恐れかしこまる様子。
『菊花賞』への調整も兼ねた夏合宿。生徒会長としての仕事に忙殺されながらも、彼女なりに納得のゆくトレーニングが行えたようだ。
活溌溌地(かっぱつはっち)
元気に満ち溢れていて、いきいきとしているさま。
菊花賞も勝利で飾り、”三冠ウマ娘”の称号を得たルドルフ。レース後はいつも神色自若としている彼女であるが、この瞬間ばかりは興奮が抑えきれない様子である。
観感興起(かんかんこうき)
実際に目で見て感動し、奮い立つこと。
神色自若(しんしょくじじゃく)
大事があっても顔色一つ変えず落ち着いているさま。
神色の”神”は精神、”色”は顔色のことを表す。
レースデビュー3年目に差し掛かる元日、初詣での願い事に挙げられたのは三つの選択肢。
医食同源(いしょくどうげん)
医薬品と食品は共に健康を保つうえで欠かせないものであるという考え方。”薬食同源”が本来の形だとされている。
全知全能(ぜんちぜんのう)
全てを知り、全てを行える完全無欠の能力を持っていること。
風流韻事(ふうりゅういんじ)
書画や詩歌づくりなどの上品な遊びを楽しむこと。
来る2月14日、生徒会室前には大量の箱が山積みにされていた。
バレンタインデーでのチョコレートの送り方としてはインフォーマルであるが、そんな送り主達の行動をなんともいじらしいと感じ、ことことと微笑の絶えないルドルフであった。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
喜びのあまり小おどりすること。
”欣喜”は大喜びすること”、”雀躍”は雀が小おどりしている様子を表す。
純情可憐(じゅんじょうかれん)
邪心が無く清らかである様子。
屋烏之愛(おくうのあい)
愛情の深い事のたとえ。
人を深く愛すると、その家の屋根に留まっているカラスでさえも愛しく思えてしまうことからきた四字熟語である。似た意味で痘痕も靨(あばたもえくぼ)ということわざがある。
対義語:坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
自分は魔法が使えるのだと唐突に告白したルドルフ。その心は彼女からのサプライズ。日頃世話になっているトレーナー宛への贈り物がその手には携えられていた。
漫言放語(まんげんほうご)
根拠のないことを好き勝手に言うこと。”放語”は無責任な発言のこと。
破顔一笑(はがんいっしょう)
顔をほころばせてほほ笑む様子。
一転して笑顔になる様子が、頭の中で映像としてありありと思い浮かぶ魅惑の四字。
私の一番好きな四字熟語です。
ウマ娘のレース発展を願い”ファン大感謝祭”を公に告知したルドルフ。
さらに上へさらに上へと完全無欠の”皇帝”になろうと躍起になるのであった。
嘔心瀝血(おうしんれきけつ)
必死で物事に取り組むこと。
「心を嘔き血を注ぐ」から。口から心臓を吐き出し、血を滴らせるほどに全力で取り組むのである。
日々の心労がたたり、ファン感謝祭での模擬レースで大失態を演じてしまったルドルフだったが、トレーナーの一言により心の平穏を取り戻す。彼女を心配する多くの者の姿がそこにはあり、”皇帝”としての本来の在り方を思い出したのであった。
凍解氷釈(とうかいひょうしゃく)
氷が解けるように問題が解決に進むこと。
その甲斐あってか、天皇賞(春)のレースはわだかまりの無い心持で臨めたようである。エキシビジョンレースでの汚名返上。次に照準を合わせるのは、秋のジャパンカップである。
光風霽月(こうふうせいげつ)
心がさっぱりと澄みきっていることのたとえ。
”光風”は太陽のもとさわやかに吹き抜ける風、”霽月”は雨上がりの晴れ澄みきった空に浮かぶ月のことを表す。
ある日、一緒に来てほしい場所があるとルドルフに真剣な面持ちで懇願されたトレーナーは、”駄洒落Tシャツ専門店”に同行する。
呵呵大笑(かかたいしょう)
大声で笑うこと。
”呵呵”も”大笑”も大声で笑うことをあらわす。
炉辺談話(ろへんだんわ)
炉端でするような雑多な話。
レースシーズンを終え、トレーナーと温泉旅行に出かけたルドルフ。
生徒会長としての仕事や日々のトレーニングで息をつく暇もなかった彼女は、激動の三年間を回顧しながら骨を休めるのであった。
有形無形(ゆうけいむけい)
目に見えるものと目に見えないもの。
事事物物(じじぶつぶつ)
あらゆるものごと。
以上、”ウマ娘のシンボリルドルフが使う四字熟語とその意味”でした。普段目にしないようなものも多分に出てきましたね。今後のストーリーにも注目ですね。
ルートによっては違う会話になったり、取り上げてない四字熟語もあるので、今回紹介した限りではありません。
それでは、さようなら。