日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

人名由来の言葉

何かをやらかしてしまった時に「〜したンゴwww」「〜だったンゴwww」のように、「ンゴ」が語尾についたフレーズをよくネットで見かけますが、由来が気になって調べたところ、プロ野球で9回裏に抑えとして登板したが、ひとつもアウトを取れず大逆転敗北をしてしまったというドミンゴ選手のエピソードが発端だそうです。

当時コメントの機能がついたネットライブで、「ドミンゴwww」という文字が大量に流れていたのが想像できます。

さて、今回は人名由来の言葉について。

外国では、サディズムマゾヒズムなど、それぞれの性的嗜好を表現した作家の名前が由来となっていたり、アメリカ独立戦争時に、体制派の人々を次々と処刑していったチャールズ・リンチ(私刑)など他にも多数。

現代でも、その豪快なエピソードから注目を集める現役プロサッカー選手のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimović)に因んだ造語「Zlatanera」がスウェーデン語の辞書に登録されたと聞きました。

もちろん、日本語にも人名由来の言葉は多く存在しています。今回はその一部を紹介。

出歯亀(てばがめ)

覗き魔。
1908年に女性を暴行殺害した女湯のぞきの常習犯、池田亀太郎(いけだかめたろう)が由来。彼は出っ歯だった。
殺人、のぞき、出っ歯。3つ揃ってしまったがために、後世までその名を残す結果となってしまいました。殺人に関しては冤罪だとも言われていますが、真相はいざしらず。

土左衛門(どざえもん)

水死体。
腐敗によって膨張した水死体を、当時(江戸中期)の力士成瀬川土左衛門(なるせがわどざえもん)に見立てて言ったというのが有力な説。
成瀬川本人が水の中で亡くなったわけではない。

頑固一徹(がんこいってつ)

強情でかたくなな性格。
戦国時代の大名稲葉良通(いなばよしみち)が由来。頭を丸めたあとの名前が稲葉一鉄
姉川の戦い(1570年)で一番の功績を上げ、織田信長から名を授かるという最高の褒美を貰ったにもかかわらず、それを断った。など、数々のエピソードから、たとえ相手が誰であってもどのような状況であっても、信念を曲げないという意味を持つ言葉としてその名を残す。

五右衛門風呂(ごえもんぶろ)

下から火をたいて直接沸かす鉄製の釜風呂。
豊臣秀吉の暗殺を企てた(諸説あり)とされる世紀の大盗賊石川五右衛門(いしかわごえもん)が釜茹での刑に処されたという伝説から。
蓋のように浮いている底板を踏み沈めるようにして入る。下手をすれば大やけどをしかねないので、入浴には慎重を期する。
現物については百文は一見に如かずで画像検索で調べていただくのが良いかと思います。

名無しの権兵衛(ななしのごんべえ)

名前の分からない人。仮名。
”どっかの誰かさん”を面白おかしく言ったもの。
当時田舎に「権兵衛」という名前の男が多かったことや、幕府の目から逃れる為、歓楽街の遊女に権兵衛名と呼ばれる男性風の名前を騙らせたという出来事から。(権兵衛名をもたない新人の遊女も数多くいた。=”名無しの権兵衛”)など、由来は諸説あり。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上、人名由来の言葉でした。