ズッ友というギャル語がありますが、どうやら誤った解釈をしていたようです。
ずっと前からの友達、つまりは長い付き合いの仲、幼なじみをあらわす言葉だと思っていたのだが、そうではなく「これからも私たちはずっと友達」「ずっと友達でいようね」ということだそう。
卒業式シーズンになると、別れを惜しんで「ズッ友」という言葉が教室中に溢れかえるのでしょうか。
とくに使う機会があるわけではないので正確な意味を知る必要は全く無かったのですが…。
英語にしたほうが分かりやすいらしい。
Best friends forever
…なるほど。
今日は親友を表す言葉を紹介。
うってかわって急に堅苦しい文字列が出てきますが、あしからずご了承ください。
* 断金の交わり(だんきんのまじわり)
出典は『易経』。三国志でも有名な孫策(そんさく)と周瑜(しゅうゆ)のエピソードが元となった。
二人が心を一つにすれば、金属を断ち切れるほどの力が出る。そんな関係。
刎頚の交わり(ふんけいのまじわり)
相手のためなら、たとえ首をはねられても悔いはないと思える固く結ばれた友情のこと。
出典は『史記』。中国春秋時代の廉破(れんぱ)将軍と藺相如(りんしょうじょ)のエピソードが元となる。
莫逆の友(ばくぎゃくのとも、ばくげきのとも)
逆はさからうもの、莫はその打ち消し。
つまり、付き合う上で心に全くわだかまりがないこと。気のおけない仲というやつである。
出典は『荘子』。
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
水と魚のように、切っても切り離せない親しい関係のことをいう。夫婦仲のよいことのたとえとしても使われる。出典は『蜀志・諸葛亮伝』。
三国時代、蜀の劉備が諸葛亮との間柄をそうたとえて言ったことに由来する。
如魚得水(=魚の水を得たるが如し)も、離れることのできない親密な間柄、またそのような友人を得ることをいうが、その人に相応しい場所を見つけ、そこで大いに活躍するというたとえとしても使われる。
肝胆相照らす(かんたんあいてらす)
肝は肝臓、胆は胆嚢のことで、心の深部のことを表す。それを互いに照らす(=打ち明けられる)完全に打ち解けあった親友のこと。
ーーーーーーーーーーーーーー
中国の故事がもととなったこれらの言葉は、どちらかというと男女間の恋愛というよりは、男同士の友情が元になった言葉が多いですね。断金の交わりの孫策と周瑜に代表されるブロマンス的な関係は、いまのBL作品の人気よろしく一部の女子たちに受けたのでしょうか。
今日はここまで。