誤読の定番、つまり誤った読み方をしてしまいがちな熟語を取り上げてみました。
今回は第一弾で、その2.その3と続くたびに難易度を上げていくつもりです。
読み方と同時に意味も覚えて貰えたらと思います。それではどうぞ。
殺生(せっしょう)
生き物を殺すこと。残酷でかわいそうなこと。
落ち着いて答えればなんともないが、殺傷との混同で「さっしょう」と読んでしまうことも少なくありません。
縊死(いし)
首吊り死。
改悟の投稿。つい最近まで私はこれを「いっし」と読んでいました。
「縊る」で「くびる」、首を絞めるという意味だ。
散華(さんげ)
花を散らして仏の供養をすること。
仏教では、仏の供養のために花を散りばめることをするそうです。菩薩や仏様が現れるときに空から花が降るという言い伝えが由来。
また、華々(はなばな)しく散ることから、戦場で命を落とすこと。
上梓(じょうし)
書物を出版すること。
別に「本を出版する」でもいいのに、わざわざこの言葉を使う衒学的な連中がいたりするので、覚えておいて損だったり損じゃなかったりする。
たぶん二回目の登場だと思います。
築地(ついじ)
泥・土で固められた塀。築地塀(ついじべい)
「つきじ」と読んだ場合、埋め立て地のことを意味します。実際つきじと呼ばれるのは日比谷線のあの地域ぐらいじゃないでしょうか。
白眉(はくび)
数ある中で特に優れたものや人のたとえ。
原典は三国志の『馬良伝』。蜀の馬氏五兄弟は揃って優秀だったが、そのなかでも四男の馬良(ばりょう)が最も優れていて、その馬良の眉毛には白い毛があったことから。
哄笑(こうしょう)
高笑い。大笑い。
「哄」はわっとどよめく様子を表した語だ。「きょうしょう」と読んでしまわないように。
稗史(はいし)
正史には記されなかった民間の記録。小説風に描いた歴史書。
正史に対する言葉である。
恬淡(てんたん)
名誉や利益に執着がなく、やすらかな様子。
「恬」は気にとめず平然としている様子を表す。「恬として恥じず」「恬として動ぜず」。
虚静恬淡(きょせいてんたん)、無欲恬淡(むよくてんたん)
以上、
さようなら。