日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

全国各地の難読駅名(その1)

キリマンジャロはキリマ・ンジャロと区切るらしいです。

大意としては「白く輝く山」。

山を意味する”キリマ”と、白いとか白っぽさを意味する”ンジャロ”が合わさった名称というわけです。

 

ところで、エベレストに次いで二番目に高い山はK2(ケーツー)ですが、これは、”カラコルム(Karakoram)山脈の測量番号2の山”がそのまま山の名として広まってしまいました。

広く知られているのはK2という名称ですが、かつてその山を探索をしたイギリス人の名を取って「ゴドウィン・オースティン」と呼ばれることもあるらしいです。

でもやっぱり、おっさんの個人名よりK2のほうがいいですね。

 

今回は全国の難読駅名でございます。

 

(1)京終

(2)雑色

(3)真鶴

(4)笑内

(5)指宿

(6)動橋

(7)南蛇井

 

(1)~(7)の読み方を答えよ。

(下に答えが続きます。)

※駅名の由来は諸説あり、ここで紹介するもの全てが正確とは限りません。詳細な情報は、地元の公文書館や鉄道会社の公式資料をご覧になってください。

 

(1)京終(きょうばて

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:奈良県奈良市

奈良の都・平城京の南端(果て)に位置することが名称の由来か。

 

(2)雑色(ぞうしき

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:東京都大田区

雑色(ぞうしき)とは、宮中で雑務に従事した役人のこと。かつて多くの雑色がこの地に暮らしていたとされる。

 

(3)真鶴(まなづる

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:神奈川県足柄下郡(あしがらしもぐん)

下を向くツルのような土地の形状をしている。

www.google.co.jp

 

(4)笑内(おかしない

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:秋田県秋田市

通り沿いに小屋のある川”を意味するアイヌ語の「オ・カシ・ナイ」が由来とされる。

 

(5)指宿(いぶすき

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:鹿児島県指宿市

「湯豊宿(ゆぶしゅく)」が転化したという温泉地ならではの説が有力。

 

(6)動橋(いぶりばし

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:石川県加賀市

「いぶり」は、揺り動かすという意味の「いぶる」の活用形。揺り動くような橋が近くの川(後に動橋川と呼ばれる)に架かっていたことが由来か。

 

(7)南蛇井(なんじゃい

https://www.google.co.jp/maps/

所在地:群馬県富岡市

”川幅の広い土地”を意味するアイヌ語の「ナサ・ナサイ」が転化したとされる説や、駅付近の鏑川の南に温井(ぬくい)と呼ばれる泉があり、そこに蛇が良く集まることから南蛇井とした説がある。

 

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以上、全国各地の難読駅名でした。

「難読地名」と検索すると無数に出てくるので、興味があれば幾らでも調べることができます。特に北海道などは、アイヌ語発祥の地名がかなり多く、知的好奇心が留まるところを知らないという方にお勧めです。