春暖花開の候、いかがお過ごしでしょうか。
新年度を迎えて新社会人・新入生の方々が百花斉放と道を進み始めておられる中、なんと私は風邪で胃腸をやられてしまっておりまして…。日課の散歩からは足が遠のき、日々の楽しみであるといってよい食事までも思うように咽喉を通せない日が続いております。
今日この頃は二十四節季で言いますと「清明(せいめい)」の時期に当たります。
雨が止んだ後、外に出てみると然り清らかで明るい世界が広がっていました。あなや私の腸内環境と対照的なことかと。
不調に際して、何の故あってか5ヶ月ぶりの記事更新に至る。
少しは身体に感謝せねばな。
…今日は手紙の冒頭に使えそうな四字熟語を紹介。
春和景明(しゅんわけいめい)
穏やかな春の気候と明るい日差しの形容。
”春和景明、穏やかな季節となりました。” や、冒頭のように ”春和景明の候、いかがお過ごしでしょうか。” などと手紙文でたまに見かけるわりと(?)定番の四字熟語。
私も中学だか高校の時に習字(←めっちゃ苦手やった)でこの四字熟語を書いた記憶があります。
鳥語花香(ちょうごかこう)
鳥がさえずり、花が香るような情景。
季節を表す言葉には視覚的な語が多い中、聴覚と嗅覚を強調。
同じ春の情景を表す言葉であっても、五感のどこに訴えかけるかというところで使い手のセンスが問われるのは興味深いですね。
日本語仙人:”鳥鳴”ではなく”鳥語”というのが良いですな。ただ鳴くだけではなく、人と同じ視線で呼びかけに応じてくれているかのようじゃ。
春光明媚(しゅんこうめいび)
景色が明るく美しい春の様子。
明媚とは自然の景色が美しいこと。「風光明媚(ふうこうめいび)」という比較的有名な四字熟語もあるが、こちらはとくに春の景色を強調した語。
日本語仙人:媚という字は”媚薬”と使われているように、「色情を起こさせる」、つまりは「人の心を惹く」という意味があるのう。
柳緑花紅(りゅうりょくかこう)
ありのままの春の景色。
柳は緑で花は紅。春の景色を表す語であるが、自然でありのままの姿が真実であり最も美しいという禅で説かれる言葉として有名。(=「行雲流水(こううんりゅうすい)」)
瑞々しさ溢れる人たちが、それぞれ違った道を進みはじめるというまさにこのシーズンに合う四字熟語と言えるのではないでしょうか。
麗日和風(れいじつわふう)
春の穏やかな気候。
麗(うらら)かな日差しと和(なご)やかな風。日差しの暖かさと風当たりの心地よさを肌で感じる、という触覚強調の四字熟語。
主観的でありながらも、対象との一体感があり、なんとも上級者向け。
日本語仙人:冬の冷たい風がやっと過ぎ去った安心もあるのじゃが、やがて来る夏の暑さをも予感してしまうのじゃ。麗日和風と呼ばれるのはほんの今くらいの少しの期間かのう…。
ーーーーーーーーーーーーーー
以上、春の四字熟語でした。
この記事全体を手紙っぽく書こうと思ったのだが、やはり苦手で頓挫。
達人の域に踏み入ることはできんだろうし、ここから先は読者の皆様に託します。
季節の変わり目でございますので、風邪にはご用心くださいね。