そういえばTwitterでこんな画像を見つけました。
すぐにフェイクだとは気づきましたが。
もしこんな言葉が存在していたとしたら、疾うの昔に覚えている筈だからです。
早ければ「うんこ・ちんちん」を連呼していた幼稚園時代から。遅くとも、小学校低学年には漢字も必死に覚えて、黒板の隅に”雲湖朕鎮”と落書き。決して飽くことのない笑い種となっていたことでしょう。
まあ、無理に四字熟語に仕立てる必要もなく、「巨人大鵬玉子焼き」「芋たこなんきん」よろしく、男児が好む言葉の代名詞として既に言葉として存在しているようなもんですが。
…さて今日は、きっと覚えたくなる四字熟語を紹介します。
屹度馬鹿(きっとばか)
利口そうな見た目なのに、実際は愚かな人のこと。
紛らわしいが、「きっと賢い人なんだろうなと思っていたら、じつはおバカだった」という意味。急度馬鹿とも表記する。
屹度とは、多分、間違いなくの意味で現在は使われていますが、古くは言動に緩みがなく厳しい様子を表すことから、立派である、利口であるという意味で使われていたようです。
有財餓鬼(うざいがき)
欲深く金銭に執着する人のこと。守銭奴。銭ゲバ。
餓鬼というのは常に飢えと渇きに苦しむ亡者(死者)。
金に余裕があるのにもかかわらず、勿体ないからと食費までケチって腹を減らしているような人が有財餓鬼だ。
栄養失調に陥ると腹に水がたまる(腹水)といわれています。顔や四肢は瘦せ細っているのに、お腹だけがぽっこり膨らんでいるのがこの餓鬼の姿。
”悪ガキ”などと子どものことを表現したりしますが、それもこの”餓鬼”が由来。
この”餓鬼”を、「貧乏な家庭で育ち、碌(ろく)に食べ物も食べさせていない子ども」という身内を下げる謙譲表現として国文科の大学教授が使っていたのが記憶に蘇ってきました。「生まれや育ちが悪い子ども」というのがこれの本源なのかもしれません。
当然、人様の子どもに対して投げていい言葉ではありません。教養以前の問題ですが。
以上。
さようなら。