おはようございます。
難しい言葉を列挙した本やWebサイトなどを見ていると、本当にこんなのが実際に使われる場面に遭遇することが人生にあるのだろうかと、怪訝に思ってしまうことがあります。
まあ、時代は常に新しくなっていくものですから、一度の対面もなく果ててしまうのだろうと思うのですが。
ただ、知っていても邪魔にはなりませんから、覚えておいて損ではないですからと、ちょいと時間を費やすのも吝(やぶさ)かではないという読者の皆様。お会いできて大変嬉しく思います。
さて今日は、人生で一度くらいは知っていて役に立つ時が来るのではないかなと、私が勝手に思った言葉をピックアップしてみました。
漢字の読みレベルはなかなか難しいものを持ってきました。それではどうぞ。
1.錚々たる顔ぶれ
2.慮外千万
3.自宅を終の栖とする
4.女犯と肉食
5.小兵の戦い方
6.石女は村を滅ぼす ※「う」から始まる読み方。
7.従容として死を迎える
↓答えと解説
1.そうそうたる顔ぶれ
特別に優れた人間の集まりのこと。精鋭。
「錚」とは良質な鉄から出る音のことで、それが出揃っている様子。
音の出ない低質な鉄よりかは幾分か増(ま)しというのがもともとの意味。
2.りょがいせんばん
慮外とは失礼なこと。「~千万」で「~極まりない」の意味。
似た意味の不躾(ぶしつけ)や不埒(ふらち)などは日常的に屡々(しばしば)使われることがありますが、この慮外はあまり見かけません。考慮、慮(おもんぱか)るの外ということですから、その字面からは意味が想像しやすいですけれど。
3.自宅をついのすみかとする
終の栖とは死に場所のこと。「栖」は「棲、住処」とも。
「 これがまあ終の栖か雪五尺 」は小林一茶の一句。
高齢者には住み慣れた自宅で事切れたいという希望が殆(ほとん)どの中、現実には病院や施設で最期を迎えることが多いそうです。いずれ直面する問題です。まあ、この場で言及するのは避けましょう。くれぐれも、「これがまあ終の栖かのたれ死に」にはなりたくないですね。
4.にょぼんと肉食
女犯とは修行僧の禁忌、”女と体の関係を持たない”を破ること。
知ってなきゃ読めない難読漢字。仏教用語は繁雑な言葉が多い。
5.しょうひょうの戦い方
体躯の小さな相撲取りを小兵力士と称することがある。
小柄でパワーでは劣るが、技巧派で動きが俊敏だったりする。
6.うまずめは村を滅ぼす
「産まず女」が元。不妊の女性を表す言葉。侮蔑的な表現なので、自分からは使わないようにしましょう。
石女と漢字が充てられたのは、「石」はその辺にあるとくに役に立たない物の例えだとか。
小説などの創作物で、差別主義者の登場人物がこの言葉を発している場面を見ることがあるかもしれません。
7.しょうようとして死を迎える
焦ったりすることなく、ゆったりと落ち着いているさま。
弓道の稽古をする人は一度は手に取って読むとされる『弓道教本』という書物の中に、「男子は威儀正しく質実剛健、従容典雅(しょうようてんが)であること」という一文があるそうです。
幾つ読めたでしょうか。
考えてみれば、役に立つか立たないかなどはもはや関係ないですね。
好きだから記事を読む、調べてみる。そうすると自然に頭に入っていくのでしょうね。
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ありがとうございました。
それでは、さようなら。