気温上昇。クーラーをつけ始めたという人も多いでしょう。
ですが、このくらいで暑いとへばっていてはいけません。まだまだ序ノ口、これから梅雨にも差し掛かり、蒸し暑さも体験することになるのですから。
さて、一年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれ6つに分けたものを二十四節季(にじゅうしせっき)といいます。
今回は二十四節季のうち、夏の6節季を紹介します。節季の名称は知っていても、詳しい意味は分からないといった方も多いのではないでしょうか。それぞれ確認しながら見て行きましょう。
(年によって節季の日付は前後しますが、2019年の日付を記載しています。)
多くの地域で田植えの準備を始めます。
田植えの時期は4月~6月と地域によってばらつきが多く、全国的に北が早く南が遅いようです。寒冷地では早生(わせ)の品種を使い、温暖地では晩成の品種を使っていることからこの違いが出るそうです。
5月5日の端午の節句もこのころ。菖蒲(しょうぶ)の節句とも呼ばれ、菖蒲湯に浸かって邪気払いをする習わしがあります。
小満(しょうまん)5/21~
麦が穂をつける時期。
陽気が良くなり、万物が次第に成長し満ち足りてくるという意味。
また、麦の穂が育ちホッと一安心(=小さな満足)から名前が付いたという説もあるようです。昔は作物の取れ高は死活問題でしたからね。
芒種(ぼうしゅ)6/6~
芒(のげ・のぎ)のある穀物の種まきをするという意味。
芒(のげ、のぎ)とは、稲や麦などの穂の先端が棘状になってる部分のこと。
梅雨入り前、農家の繁忙期。
沖縄県では小満・芒種が梅雨の時期と重なり、方言で梅雨のことを小満芒種(すうまんぼーすう)などと言うそうです。
夏至(げし)6/21~
北半球では、最も昼の時間が長くなる日。
香川県では7月2日を「うどんの日」と制定しています。大阪近辺ではタコを食べる風習があるようです。なんでも、タコの足のように、稲の根がしっかりと地面に張ることを祈願したそう。7月2日は「半夏生(はんげしょう)」という雑節(ざっせつ)の一つであり、その地域ゆかりの食べ物が食べられることが多いようです。
小暑(しょうしょ)7/7~
だんだんと暑さが強くなっていく頃、という意味。蒸し暑い時期。
集中豪雨が多発する時期でもあり、2018年の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で大規模な被害が出ました。
大暑(たいしょ)7/23~
暑さが本格的になる頃、という意味。大暑には「う」から始まる食べ物を食べると良いとされています。具体的には、ウナギ・梅干しなどですね。
小暑と大暑を合わせた約一か月を暑中(しょちゅう)といい、「暑中見舞い」が出されるのはこのころ。
そういえば、タレントの上地雄輔さんの曲『ミツバチ』のはじまりの歌詞に「38℃の真夏日~...」とあるのですが、真夏日とはその日の最高気温が30℃以上35℃未満のことを指します。38℃という事は、その日の最高気温が35℃以上の猛暑日にあたりますね。
ただ、歌詞を「猛暑日」にしてしまうと…という理由も考えられますね。響きやテンポの良さを重要視したのでしょう。
以上、夏の6節季でした。
さようなら。