どうも、こんばんは。
ついこの前、卵に目鼻という表現を目にしましたのですが、なるほど白くてつるっとした表面は美人の肌の形容にふさわしいなと感心しました。
「色の白いは七難隠す」と言われるように、肌が白いことは美女の第一条件とされていたようです。
「私が証明よ!」でお馴染みのクリスタルジェミー社長はまさに”卵に目鼻”の体現者ではないでしょうか。
今回は美しい人とその美しさを表す四字熟語を12個紹介したいと思います。
「きれい」や「かわいい」も良いですが、些細なニュアンスを味わえるのが四字熟語ならではですね。
それでは解説と一緒にどうぞ。
- 1.一笑千金(いっしょうせんきん)
- 2.紅口白牙(こうこうはくが)
- 3.仙姿玉質(せんしぎょくしつ)
- 4.沈魚落雁(ちんぎょらくがん)
- 5.羞花閉月(しゅうかへいげつ)
- 6.眉目秀麗(びもくしゅうれい)
- 7.明眸皓歯(めいぼうこうし)
- 8.傾国傾城(けいこくけいせい)
- 9.絶世独立(ぜっせいどくりつ)
- 10.氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ)
- 11.国色天香(こくしょくてんこう)
- 12.解語之花(かいごのはな)
1.一笑千金(いっしょうせんきん)
一度の微笑(ほほえみ)が、千金に値するほどの美人のこと。
「千金」とは多額のお金のこと。「千」や「万」は、多くの・多量のという意味があります。
2.紅口白牙(こうこうはくが)
紅(あか)い唇と白い歯から、美人の形容。
やはり時代を問わず万国共通なようですね。
3.仙姿玉質(せんしぎょくしつ)
並外れて美しい女性のこと。
仙姿とは仙女(せんじょ)の姿のことで、超俗で並外れていること。(女の仙人のことをとくに仙女という。)玉質とは宝石のように煌(きら)びやかなことで、肌の美しさの形容。
4.沈魚落雁(ちんぎょらくがん)
魚が泳ぐのを忘れ、飛んでいた雁(がん)が羽ばたくのを忘れてしまうほどの美人。
沈魚美人の西施(せいし)、落雁美人の王昭君 (おうしょうくん)
と、この四字熟語のイメージモデルとなる人物がいます。詳しくは過去記事の(中国の四大美人と四字熟語)をご覧ください。
5.羞花閉月(しゅうかへいげつ)
花はしぼみ、月も隠れてしまうほどに美人であること。
「羞」も「閉」も、恥じらう意。
羞花美人の楊貴妃(ようきひ)、閉月美人の貂蝉(ちょうせん)
と、この四字熟語にもイメージモデルとなる人物が存在します。
こちらも過去記事(中国の四大美人と四字熟語)をご覧いただければと。
6.眉目秀麗(びもくしゅうれい)
眉と目が整っているさま。とくに男性の美しさを表します。
「顔つきがよい」ことを「眉目(みめ)よい」と言ったりします。(「見目よい」とも。)
やはり、はっきりとした眉毛ときりっとした目つきが、男性のかっこよさの主となるところなのでしょう。
7.明眸皓歯(めいぼうこうし)
明るく澄んだ眸(ひとみ)と、白く整った歯から、美しい女性の形容。
原典は杜甫(とほ)の『哀江頭詩(あいこうとうし)』。
楊貴妃の悲惨な死をしのんだ言葉だといいます。
8.傾国傾城(けいこくけいせい)
君主が内政をおろそかにし、国や城が傾きやがて滅びてしまうほどの美女。
傾城を「けいじょう」と読むのは誤り。
傾国の美女といえば、春秋時代(前5世紀頃)の沈魚美人の西施がまず挙げられると思います。呉の王である夫差(ふさ)は西施の美しさに溺れ、やがて呉は滅亡してしまいます。
そういえば、西施は胸が痛む病気を患っていたらしく、顔を顰(しか)める様子がはかなげで大変に美しかったそうです。それを見た醜女(しこめ、しゅうじょ)たちはそれを真似してみたものの、まったく相手にされず。それどころか、避けられるようになった。これが故事成語「顰(ひそみ)に倣(なら)う」の語源です。
おなじ行いでも、人や状況によっては価値が全く違って(=西施捧心[せいしほうしん])しまうものなのです。非情ですが。
9.絶世独立(ぜっせいどくりつ)
この世で並ぶ人がいないほど抜きんでて優れている人。美人の形容で使われることが多い。「絶世」とは、この世を絶している(=並ぶものが存在しない)ということ。 「独立」とは他と離れていて、一つだけ抜き出ていること。
10.氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ)
「氷肌」は氷のように透き通って滑らかな肌、「玉骨」は高潔な風姿(=骨格)のことえであり、美人の形容。
白い花と幹枝の様子から、梅の花の異称でもある。
11.国色天香(こくしょくてんこう)
国色とは国一番の色のことで、天香とはこの世のものではない(=天)と思えるほどの素晴らしい香りのこと。牡丹 (ボタン)の別名。出典は李正封(りせいほう)の牡丹を詠んだ詩「国色朝(あした)に酒を酣(たの)しみ、天香夜に衣を染む」『松窓雑録(しょうそうざつろく)』から。
12.解語之花(かいごのはな)
言葉を理解する花のこと。玄宗皇帝が楊貴妃に向けて、その美しさをたとえた言葉だそうです。ここでの「花」とは蓮の花のことで、「蓮の花は美しい。だが美しくかつ言葉も理解できる花(=楊貴妃)のほうが素晴らしい」と言ったそうです。
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以上、”美人を表す四字熟語12選”でした。
他にも美人を表す言葉は四字熟語のみならず沢山あるので、気になったら調べてみると良いでしょう。
最後になりましたが、人間大事なのは中身です。
努々(ゆめゆめ)、美人に鼻毛を読まれるようなことがない様、お気を付けくださいませ。
それでは。