久々でございます。生きております。
今日は「犯罪を犯す」のような重言(じゅうげん、じゅうごん)についての記事です。
「重ね言葉」ともいわれますが、重ね言葉と言えば、結婚式の場で禁止されている「さまざま」「かねがね」「いろいろ」などの「々」が活躍するほうのもさすので、「重言」と統一することにします。
私自身も無意識に使ってしまっているんじゃないかなあと思うものがありましたので、そのうちの幾(いく)つかを紹介したいと思います。
×沿岸沿い
「沿岸」とは、海などに沿った陸地の部分のことを言います。
言い換えるなら、「海沿い」や「川沿い」。
×元旦の朝
「元旦」とは、元日の朝のことを言います。
×後で後悔する
つい使ってしまう重言ナンバーワンですね。「今やらなかったら、後で後悔するよ!」と何度か言ってしまったことがあるかもしれません。
言うまでも無いでしょうが、「後悔」で「後になって悔やむ」こと。
×各位様
「各位」で「皆様方」の意味になります。
様は不要。これはビジネスシーンでよく使われるので、覚えておいた方がいいと思います。
×後遺症が残る
「後遺症」で「後まで残る悪影響」の意味です。
「後遺症が出る」が正しい。
×決着がつく
これはこの言い方が市民権を得ているので、使ってもおかしく思われることはまず無いと思います…。
正しく言いたいならば、「決まりがつく」または「決着する」。
×雪辱を晴らす
「雪辱」で「辱(はずかし)めを雪(すす)ぐ」と言う意味があります。
言い換えるなら「雪辱を果たす」「屈辱を晴らす」。
以上です。
「頭痛が痛い」などは、表現としてありだと個人的に思うのですけれどね。
頭痛にも、激しいときと穏やかな時とがあって、とりわけ激しく「頭の痛みが(取り立てて言うほどに)痛い」のだろうなあと。
まあ「頭痛がひどい」と素直に言ってしまえばよいと言われればそうなのですが。
重ね言葉を使ったからといって、何かの罪に問われたり株が暴落したりするわけではありませんが、やはり気にする人は一定数いらっしゃるようで…、気を付けるに越したことはありませんね。
それではまた。