日本語仙人の難しい日本語

漢字の読み書き、常套句、ことわざや格言、間違えやすい言葉―。中・上級レベルの日本語を紹介。

2019-01-01から1年間の記事一覧

深窓の令嬢(しんそうのれいじょう)とは

深窓の令嬢(しんそうのれいじょう)とは、俗世間の穢れを知らない純真無垢な女性のことを例えた言葉です。 深窓ということは、窓までの距離が深く(遠く)、大きなお屋敷に住んでいることが窺い知れます。 大きなお屋敷に住んでいるという事は、高貴な身分…

「犯罪を犯す」などの気を付けるべき重言(じゅうげん)

久々でございます。生きております。 今日は「犯罪を犯す」のような重言(じゅうげん、じゅうごん)についての記事です。 「重ね言葉」ともいわれますが、重ね言葉と言えば、結婚式の場で禁止されている「さまざま」「かねがね」「いろいろ」などの「々」が…

「ブリョウ」を慰める 漢字でどう書く?

こんばんは。 生活リズムの乱れが災いして、ブログ更新のテンポも悪くなってきました。 昼夜逆転とまでは言いませんが、早寝早起きが過ぎるのです。早寝早起きは良いことなのですが、それが過ぎるのです。過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如(ごと)しです。 …

二十四節季の意味を確認(春)

おはようございます。 一年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれ6つに分けたものを二十四節季(にじゅうしせっき)といいます。 数年前、日本気象協会が「現代日本に合わせた新二十四節季をつくる」という動きを見せました。どのような名称になるんだろうとワ…

1.「ホフク」前進 2.「ブドウ」狩り 漢字でどう書く?

こんばんは。 某氏の結婚が決まったみたいです。おめでとうございます。 世間から大バッシングを受けたにもかかわらず、開き直って再び芸能界で返り咲こうとするそのメンタルは称賛に値します。 結婚のお相手はきっと、どん底の時にずっと傍で支えてくれてい…

1.「塒」を巻く 2.「文机」 どう読む?

こんばんは。 ネットニュースを一寸(ちょっと)見ていたのですが、『けやき坂46が「日向坂46」に改名』という記事で驚きました。 何に驚いたかというと、漢字表記の「欅坂」と、ひらがな表記の「けやき坂」が同じグループじゃなかったということです。 タイ…

「糟糠(そうこう)の妻」とは

どうもこんばんは。 最近かなり冷え込んでいますね。毎朝の起床が億劫で、暖かい季節が恋しくなります。ただ、日付では冬の折り返し地点は過ぎました。冬来りなば、春遠からじです。 今日は故事成語からのピックアップです。 糟糠(そうこう)の妻とは、貧し…

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)とは

お久しぶりです。4日ぶりの更新です。 色々と立て込んでおりまして、途絶えておりました。生存報告、ということで一つ宜しくお願いします。 懸梁刺股(けんりょうしこ)で毎日更新できないこともなかったのですが…。 これが甘さというやつですね。昔の人に怒…

「時が経つのははやい」ことを表す言葉

こんばんは。これで10記事目となりました。 本日2月4日は立春。二十四節季のはじめとされています。 古今和歌集の中に、”梓弓 春たちしより 年月の いるがごとくも 思ほゆるかな” という短歌が遺されています。作者は凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)…

「ゲンキン」な人だねえ。 漢字でどう書く?

おはようございます。漢字クイズです。 自分にとって損であるか得であるかで態度がころころと変わる人を「ゲンキンな奴」と言ったりします。 「商売本位」と捉えればそれも当然のことと言えなくもないので、せいぜい「太鼓持ち」と思われる程度で、人を蔑(…

「欲張って両方だめにする」ことを表す言葉。

どうもこんばんは。 「目先の利益にばかりとらわれていると、重大な過ちを犯すぞ。」 口を酸っぱくして言われました。耳にたこができるほど聞きました。 分かっちゃいるけど、やめられない。 いわば人類の永遠のテーマですね。 以下、「欲張って両方だめにす…

「アッカンベエ」をする。 漢字でどう書く?

おはようございます。 本日もお読みいただき有難うございます。 「あっかんべえ」とはどのような行為かと問われても、想像にたやすいと思います。 幼少期、相手への挑発の目的で、たとえば鬼競(おにごっこ)などの遊びをしている時や、ゲームなどで勝敗が決…

中国の四大美人と四字熟語

おはようございます。 日を跨いでしまいましたが、元気に更新して参ります。 皆さんは、世界三大美女というのを聞いたことがあるでしょうか。 一人目に、クレオパトラ7世(エジプト、プトレマイオス朝[前69~前30]) 二人目に、楊貴妃(中国、唐[719~756]…

夏目漱石の「漱石」は、親友の正岡子規から譲り受けたペンネーム。その意味は?

どうもこんばんは。今日で五回目です。 なるべく休まず更新を続けたいものですね。 流れる水は腐らずと言いますし…。 さて、本題に移ります。 夏目漱石という方は、 吾輩は猫である。名前はまだない。 『吾輩は猫である』 若いうちほど淋しいものはありませ…

三三五五(さんさんごご)とはどんな状態?

本日もお読みいただき有難うございます。 四回目の更新です。 三日坊主と言うように、背伸びして分不相応な物事を続けようと思っても、四日と続かないのが落ちです。 好きは上手の元と言いますし、楽しく一所懸命にやれるのが一番です。やがて仕事からも愛さ…

尾鰭(おひれ)を付ける 「おびれ」と読むのは誤り!?

どうもこんばんは。 三度目の更新となります。 ことわざにも、「三日天下」「三度目の正直」「孟母三遷の教え」とあるように、三回目というのは何かしらのターニングポイントであることは間違いないようです。 とくに、中国の三国時代、劉備が諸葛亮(孔明)…

危急存亡の秋(とき) なぜ秋なのか

今回は故事成語から。 中国の歴史書には、心豊かに生きるための知恵や法則が詰まっており、読めば読むほどに新たな発見があります。 さて、危急存亡の秋(とき)とは、存続か滅亡かの危険な事態が目の前に迫っている状態のことを言います。 この故事成語です…

「ウダツ」が上がらない 漢字でどう書く?

こんばんは。 日本語のクイズでは、定番と言えるほどこの表現はよく見かけます。 意味は、いつまで経っても出世しない、金銭に恵まれない ずっとそんな会社にいたら、一生ウダツが上がらないよ。 このままウダツの上がらない芸術家として暮らしていくのだろ…